開発とはコーディングではなく、業務構造をソフトウェアで変えることです
開発とはコーディングではなく、業務の構造をソフトウェアに変えることです
"開発します"と聞くと、多くの人はこんな場面を思い浮かべるでしょう。開発者がモニターの前に座り、猛スピードでコードを打ち込んでいる姿。気がつけば画面があっという間に完成している姿。
しかし、実際のソフトウェア開発の本質は、まったく別のところにあります。
コーディングは開発の「最終工程」です
コーディングは、開発プロセス全体のなかでは後半に位置する作業です。家を建てることに例えるなら、コーディングはレンガを積む作業にあたります。重要な工程ではありますが、その前にどこにどんな家を建てるか、部屋はいくつ必要か、人はどのように出入りするかを設計しなければなりません。
ソフトウェアも同じです。コードを書き始める前に、もっと重要な問いを解決しておく必要があります。
このシステムは誰が使うのか?
業務はどのような順序で進むのか?
データはどこで生まれ、どこへ流れていくのか?
例外的な状況はどのように処理するのか?
これらの問いに正しく答えないままコーディングに着手すると、完成したシステムが実際の業務で機能しないという事態が起こります。画面はそれらしく見えるのに使い物にならないシステム——一度は経験したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「要件の実装」と「問題の解決」は別物です
クライアントからこんな依頼が届きます。「エクセルで管理していたものをそのままシステムに移してください。」
依頼をそのまま実装する開発チームは、エクセルの行と列をそのまま画面に再現します。できあがったものは一見それらしく見えます。ところが実際に使ってみると、エクセルよりもかえって不便です。なぜなら、エクセルで管理していたやり方自体にすでに非効率やミスが積み重なっていたのに、それをそのままデジタル化してしまったからです。
本当の開発は、ここからもう一歩踏み込む必要があります。「なぜエクセルで管理されていたのですか?どこが不便でしたか?そのデータは実際にどのように使われていますか?」——こうした問いを通じて業務の構造そのものを理解し、その構造がよりうまく機能するよう再設計することが、真の開発です。

業務を知らない開発者が作るシステムの問題
開発者が業務の文脈を理解していないと、何が起きるのでしょうか?
最もよくある問題は、ユーザーの役割が混在してしまうことです。営業チームと経理チームが同じ画面を見ることになったり、管理者が確認すべき情報と現場スタッフが確認すべき情報が区別されなかったり。こうしたシステムは使えば使うほど混乱を招きます。
もうひとつの問題は、例外処理の欠如です。業務には必ず例外が伴います。返品が発生したとき、承認担当者が不在のとき、誤ったデータが入力されたとき——システムがどう応答すべきかを事前に考慮しておかなければ、運用初日からトラブルが噴出します。
結局、構造を理解せずに作られたシステムは、ユーザーに見向きもされないか、作ったにもかかわらず使われないコストの無駄に終わります。
優れたシステムは、画面より先に構造があります
美しいUIは重要です。しかし、どれだけデザインが洗練されていても、内側の構造が乱れていればシステムはすぐに限界を露わにします。
データがどのように分類され、どのような流れで移動し、どのタイミングで誰が関与するのか。この「見えない骨格」をまず堅固に設計しなければなりません。画面はその上に纏わせる衣服のようなものです。骨格が歪んでいれば、どんな服を着せても合いません。

ExaPeak Soft Solutions の開発アプローチ
私たちがプロジェクトを開始するときに最初に行うことは、コードを書くことではありません。クライアントの業務を理解することです。
第一に、業務の理解。現場で実際に何が起きているかを把握します。誰がどのような順序で何を行い、どのようなデータがやり取りされているかをまず描き出します。
第二に、構造の設計。把握した業務フローをもとに、システムの構造を設計します。ユーザーの役割、データ構造、権限体系、例外処理の方針をこの段階で確定させます。
第三に、実装。設計した構造を実際のソフトウェアとして構築します。この段階で初めてコーディングが本格的に始まります。
第四に、運用可能性の検証。完成したシステムが実際の環境で安定稼働できるか、担当者が変わっても使い続けられるか、データが蓄積されても処理が遅くならないかを確認します。
この四つのステップを経ることで、単に「動く」システムではなく、実際の業務をより円滑に回すシステムが生まれます。
ソフトウェア開発を依頼する際の最良のパートナーとは、コードを素早く書けるチームではありません。皆さまの業務を深く理解し、それをより優れた構造へと変えてくれるチームです。
ExaPeak Soft Solutions が、そのパートナーになります。